2013年01月10日

電気を使わないエコなゲームで遊び学ぶ

スタッフにバトンタッチした『PARUPARU』の連載「森からの伝言」に久しぶりに寄稿した分です。

--以下、道北のフリーペーパー『PARUPARU』1月号掲載分--

森からの伝言

電気を使わないエコなゲームで遊び学ぶ

 子どもの森林環境教育に取り組んできた私ですが、最近は、子どもの一日のかなりの部分を占めているTV・DVD・デジタルゲームの時間をもっと豊かなものに変えられないかなと模索しています。
 6歳児のいる我が家では、対面で会話をしながら楽しめるだろうとオセロなどのゲームをやってみたのですが、子どもとやると手加減しなければならず、接待になってしまってちっとも面白くない(笑)!
 何か良いものはないかと考えていたところ、大学生の頃に出会ったドイツのボードゲームが頭に浮かびました。
 いろんな種類があるドイツゲームに共通する特徴は、オセロのような考える要素とすごろくのような運の要素がバランス良く組み込まれていて、時間も10分程度の短時間から1時間を超える長時間のものまであり、子どもからお年寄りまで幅広い年代が一緒に楽しめるようにデザインされているところです。
 電気を使わないという点ではエコでもあるし、かわいい動物たちが主人公だったり、木のコマを使っていたり、ゲームを通じて自然に親しむことにもつながります。
 早速インターネットで取り寄せて遊んでみたところ、子どもの反応も良く、何より自分が楽しい(笑)!さらに、楽しいだけではなく、得点計算などが足し算の練習になったり、言葉遊びのゲームで言語能力が高まったり、パズル的な要素で図形認識力が鍛えられたり、学びにもつながっていることがわかりました。
 また、デジタルゲームのように途中でリセットしてしまっては、一緒に遊んでいる相手が嫌な気持ちになってしまうので、最後までやり抜く粘り強さのトレーニングにもなります。そして、粘り強く続けていれば、最後に大逆転もあること、それでもやはり上手くいかないことがあること、でもその経験が次に活かせること…まるで私たちの人生の縮図のようではありませんか!
 室内にいる時間が増える冬。家族や友人と過ごす時間を豊かにする道具として、ドイツゲームどうでしょう?
posted by ナスケン at 15:16| Comment(0) | 森からの伝言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月02日

森からの伝言「今ある大きな環境問題を解決して次世代にわたす―チーム2050結成!?―」

--以下、道北のフリーペーパー『PARUPARU』3月号掲載分--

森からの伝言

今ある大きな環境問題を解決して次世代にわたす
―チーム2050結成!?―

 4月、新しい年度の始まりですね。人生の分岐点にいらっしゃる方も多いかと思います。私は持続可能な社会のコンパクトなモデルを創りたいと下川へ移住し14年目に突入。下川町は政府選定の環境未来都市としての歩みを始めました。

 そこで、私は町長に質問しました。「そもそも私たちが目指す持続可能な社会とはどのような社会でしょうか?」と。みなさんはどうお考えになりますか?

 この連載の初回で私は、国際環境NGO「ナチュラル・ステップ」の考え方を紹介しました。持続可能な社会を構築するためには次の4つの基本原則に沿って行動することが求められます。

1.地殻から掘り出した物質が蓄積していくことに加担しない

2.人間社会で作り出した化学物質が蓄積していくことに加担しない

3.自然や自然のプロセスの物理的な劣化や破壊に加担しない

4.人々が自らの基本的なニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出すことに加担しない

 この中でも4つ目の「人々」の中に次世代を含めて考えることが大切だと思います。1987年、ノルウェーのブルントラント首相は持続可能な社会を「次世代の人々のニーズを満たすことに障害がなく、現在の人々のニーズを満たせる社会」とシンプルに定義しましたが、本質を突いているのではないでしょうか。

 私は環境問題の根深さに気づけば気づくほど「これは自分の世代では解決できないな」と半ばあきらめていました。しかし、私が下川に移住した1999年にスウェーデンは国会において「一世代で、今ある大きな環境問題を解決して次世代にわたす」と宣言していたことを知り、目が覚めました。

 今、私は38歳で平均寿命を考えると人生の折り返し地点にいます。残りの38年で「今ある大きな環境問題を解決して次世代にわたす」ことを決意しました。つまり、ゴールは2050年。キリが良くて気に入っています。一緒に活動する「チーム2050」のメンバー募集中です。

posted by ナスケン at 12:08| Comment(2) | 森からの伝言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

森からの伝言「ムーンウォーク」

ちょっと前の文、ブログにアップするの忘れてて今頃になってしまいました。f(^^;)

--以下、道北のフリーペーパー『PARUPARU』2月号掲載分--

森からの伝言

ムーンウォーク

 「ムーンウォーク」と聞くとマイケル・ジャクソンのあの独特な足さばきを思い浮かべる方が多いですよね。まさに彼が亡くなった直後、冬の森の企画を考えていたときに思いついたのが冬の月夜の森歩き「ムーンウォーク」です。

 冬の森は、真っ白な雪化粧をしているため、月明かりと照り返しの雪明かりだけで歩けます。浮かび上がるシルエットに垣間みる樹木という命の本質。縦横無尽に張り巡らされた雪面の足跡に感じる動物達の息吹。それはとても神秘的な空間です。そして、飽くことなく月を眺めているうちに温もりを感じている自分がいます。まさに月光浴。

 しかし、ずっと森と雪に囲まれて暮らしている地元の人でさえ、実際に歩いたことのある人は少ないのです。なんてもったいないんでしょう!参加した地元の人たちはそろってこうおっしゃいます…「こんな素敵な場所が下川にあったなんて」。

 また、私たちが暮らしていく上で欠かせない暦は、年月という言葉にもあるとおり月の運行との関係が深く、月の弧を読むから「こよみ」だと聞いたことがありますが、日々月の満ち欠けを意識しながら過ごしている人がどれだけいるでしょうか?

 自分たちの住む地域を再発見するきっかけに、月との関わりを思い起こすきっかけに、冬の月夜の森歩き・ムーンウォーク、いかがでしょうか。
posted by ナスケン at 12:00| Comment(0) | 森からの伝言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする