2011年03月29日

ブログ更新/道北のフリーペーパーPARUPARUに連載「森からの伝言」始めました

ご依頼いただいて、毎月寄稿することになりました。定期的なことや締切があることは大の苦手なのですが、800字程度ならなんとかなるかなと。甘いかなぁ…。

以下、編集者から了解得たのでブログにも掲載します。

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森からの伝言

東日本大震災で被害にあわれたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。この原稿を書いている2011年3月18日時点では、福島原発の動向も予断を許さず、これ以上被害が拡大することがないよう祈るほかありません。

私は高校生の頃から一貫して、かれこれ20年、環境問題を軸に考え行動してきました。今は森と人とのつながりを取り戻そうと事業型のNPOを経営して5年ちょっとになります。私たち人類の営みが子々孫々続いていくためにはどうすればいいのか?その問いは私の脳に宿命的な染みのようにこびりついていて離れることがありません。

国際環境NGO「ナチュラル・ステップ」によれば、持続可能な社会を構築するためには次の4つの基本原則に沿って行動することが求められます。

1.地殻から掘り出した物質(重金属や化石燃料など)が蓄積していくことに加担しない

2.人間社会で作り出した化学物質と物質(ダイオキシン、PCB、DDTなど)が蓄積していくことに加担しない

3.自然や自然のプロセスの物理的な劣化や破壊に加担しない(森林の乱伐採や重要な野生の生息地を消滅させるなど)

4.人々が自らの基本的なニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出すことに加担しない(不安定な労働条件や不十分な給料など)

この原則を今すぐ完璧に守れということではありません。化石燃料に依存し、農薬や添加物の入った食品を食べ、違法伐採された木を原料としているかもしれない紙を使い捨て、基本的なニーズを満たせない人々の労働によって成り立つ豊かさを貪っているのは私も同じです。

1か0か、正義か悪か、といった二項対立ではなく、白と黒の間、灰色の濃淡の世界で揺れ動くのが大切だと思います。そして、理想が白ならば、毎日少しずつ、小さなことでいいから、明るい灰色へと変化する努力をし続けることが理想の社会へと辿り着く唯一の手段だと思います。

その努力が無駄にならないよう、4つの基本原則をご紹介しました。今、福島で起きていることを私たちが二度と繰り返さないために。

参考書:高見幸子著『日本再生のルール・ブック―ナチュラル・ステップと持続可能な社会』
日本再生のルール・ブック―ナチュラル・ステップと持続可能な社会 (海象ブックレット) [単行本] / 高見 幸子 (著); 海象社 (刊)
posted by ナスケン at 16:34| Comment(0) | 森からの伝言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする