2012年04月02日

ブログタイトル変更

ソーシャル・ビジネスやらソーシャル・メディアやらなんだかソーシャル・なんちゃらが増えてきて、自分もそういうあれこれとのシンクロ度がアップしとるなぁという流れで、深く考えずにこのブログに「ソーシャル・なんちゃら」というタイトルをつけたんですが、なんか軽いよなぁとしっくりきてなかったので新年度心機一転変えることにしました。

で「自分の物語を生きる」。

ちょうど書き終えたばかりの原稿の中で関係する部分があるので抜粋します。

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 では、馬鹿者とは一体何者でしょうか。敬意を込めて1人モデルを挙げるとするならば、iPhoneとiPadで世界に情報革命を起こしたアップルの創始者で昨年他界したスティーブ・ジョブズになるでしょう。彼の名言として最も有名な「Stay hungry, Stay foolish」は「馬鹿者たれ」と意訳できるのではないかと私は思っています。また、彼は、スタンフォード大学の卒業式のスピーチでこう述べています。

「あなた方の時間は限られています。他の誰かの人生を生きて無駄にしてはいけません。ドグマにとらわれてはいけません。それは他の人たちの思考の結果とともに生きることだからです。他人の雑音によって自分の内なる声がかき消されてしまわないようにしてください。そして、最も重要なことですが、あなたの心や直感に従う勇気をもってください。心や直感は、あなたが本当は何になりたいか既に知っています。他のことはすべて二の次です」。

 スティーブ・ジョブズの言葉をヒントに私なりに定義すると、馬鹿者とは「馬や鹿のように自分の直感に従って生きる人」のことだと思います。「お前は馬鹿だ」、「常識はずれだ」と他人に言われようが、生存本能に従って「今、ここ」、「自分の物語」を生きている人のことではないでしょうか。

 そう考えてみると、私は真の馬鹿者ではなかったような気がしてきました。私はある時点から「自分の物語」ではなく「かくあるべし」という理想像としての「奈須憲一郎」を生きてきたのではないか。最初は親を喜ばせる「ため」から始まり、やがて人類の生存の「ため」、持続可能な社会を構築する「ため」という大義の「ため」にやってきたつもりでしたが、人の為(ため)と書いて「偽(にせ)」と成る漢字の成り立ちが示唆するように、それは偽善でしかなかったのかもしれません。

 そしてその偽りの最も身近な犠牲者は、私自身の心だったのでしょう。自分の内からわき起こるメッセージよりも客観的に記録として積み上がる史実・実績を優先して生きてきた結果、時間にも気持ちにも余裕が無く、常にストレスを抱えて生きてきました。そしてその余裕の無さは私の心から同心円上に広がり、身近な人から順に傷つけてきたように思います。そして因果応報、私の身の回りには大小のトラブルが絶えませんでした。

 一度すべての「為」から放れ「自分の物語」に戻る必要があると感じています。それは、つまり、私が真の馬鹿者となる時がようやく来たということでしょう。今までは、持続可能な社会の構築の為、社会や他者を変えようとしてきましたが、結局「自分が変わることからすべては始まるんだ」とようやく気づきました。これからの自分がとても楽しみです。
posted by ナスケン at 11:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月14日

下川町環境未来都市計画 第一次素案に対する意見

下川町環境未来都市計画 第一次素案に対しパブリック・コメントの募集があったので、以下のとおり提出しました。

まだまだ荒削りなアイデア段階のものも多くお恥ずかしい限りですが、みんなの対話が活発になるきっかけになればと思い、公開しちゃいます。f(^^;)

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下川町長 安斎 保 様

日頃は議員という立場で行政の取り組みをチェックするため批判的になりがちですが、あらためて今回の環境未来都市推進の英断に対し敬意を表します。先代から引き継いだ<森林と人が輝くしもかわ>を未来につなぐため、時流を読んだ上での適切な判断であると誇りに思っています。

私事ですが、高校生のときに人類の存続問題としての環境問題に目覚め、以来一貫して持続可能な社会をどうしたら構築できるかを考え続けてきました。それには持続可能な社会のコンパクトなモデルが必要だと思い、13年前ご縁をいただいて下川にやって来ました。そして今、下川町が環境未来都市となり、感慨深いものがあります。ようやくスタート地点に立てた気がします。

私なりに今回の素案に対していろいろと考えてみました。まとまりのない断片的なものですが、ご一読いただければ幸いです。

まず、環境を核とした取り組みを戦略的に実現するための根拠となる<環境基本条例>を定めることが必要だと思います。関連する条例に、下川町環境保全条例がありますが、これは公害防止的なもので総合的な環境基本条例ではありません。また、下川町環境未来都市推進条例もありますが、これは事業実施に係る役場の体制整備的なもので総合的な環境基本条例ではありません。

次に、1992年の地球サミットで採択された「アジェンダ21」に基づく<ローカルアジェンダ21>もしくは<環境基本計画>を策定することが必要だと思います。関連する計画に、この環境未来都市計画や環境モデル都市アクションプラン地球温暖化対策実行計画第5期総合計画があり、整理が必要です。

そして、この条例の制定や計画の原案を作成する前の<策定段階から住民参画>を図り、パートナーシップの下で施策を実施、評価する仕組みづくりが必要だと思います。

具体的には、まず<ナチュラル・ステップ基礎講座>をリーダー層とコアスタッフ対象に開催し、持続可能な社会の原則を理解するのが有効だと思います。可能であればナチュラル・ステップの考え方に基づき自治を実践しているスウェーデンのエコ・コミューンを視察するとより効果的でしょう。

さらに、コアスタッフはアドバンス講座を受講してインストラクター化し、全町民を対象にナチュラル・ステップ基礎講座を開催するのが有効だと思います。

また、このプロジェクトは長期に渡りぶれずに実施する必要があることから、コアスタッフの一人は異動のない専門職・森林未来都市専門員として配置する必要があると思います。

こうして持続可能な社会の原則に対する理解が広がったところで、<環境基本条例>を定めるための対話の場<ワールド・カフェ>などを設け、その対話を基に条文の原案を作成し、さらにその原案に対する対話の場を設け、改善し、最終的に議会という公式の場で承認します。

こうして承認した基本的な考え方に基づいて具体的な改善策を考えるワークショップを開催し、そこで生まれた提案から<ローカルアジェンダ21>もしくは<環境基本計画>の原案を作成し、さらにその原案に対する対話の場を設け、改善し、最終的に議会という公式の場で承認します。

そして、計画を継続的に改善していくために<ISO14001>と<ナチュラル・ステップのフレームワーク>を導入し、<PDCAサイクル>を構築することが有効だと思います。

また、自治体、企業、NPOなどの組織が中長期的な課題の解決を目指し、様々な関係者を幅広く集め、対話を通じて新たなアイデアや問題の解決手段を見つけ出し、相互協力の下で実践するために設けられる場<フューチャーセンター>の設立にも可能性を感じます。

以上を実施するにあたっては情報公開・共有が不可欠であり、そのためには<ICTのフル活用>と<情報リテラシー教育>に取り組み、情報未来都市をも目指すと良いと思います。

一方で、先進的な取り組みのノウハウを蓄積し他地域に移出することを産業化することを意図しているため、<知的財産権>の取り扱いや<知的資本経営>についての研究が必要だと思います。

そうした<知的資本経営>を行って行く上で、この計画では研究開発・教育研修・インキュベーション機関を設立することになっていますが、私も必要だと思います。

具体的には、<しもかわ森林未来大学>をインターネット大学として設立することで、環境未来都市推進に関わる知性を講師陣としてネットワーク化し知的資本形成を行うと同時に、次世代の担い手を学生としてネットワーク化し知的資本の厚みを増すことができるでしょう。

そして、下川商業高等学校を<しもかわ森林未来大学>付属高等学校として再編し、商業からの発展的テーマとして環境ビジネス・ソーシャルビジネスを看板に掲げ、エネルギー、森林環境、野生生物管理(狩猟)、環境農業・食育、ICT、英語といった社会的ニーズの高い分野のカリキュラム編成を行えば、生徒の確保も卒業生の進路も有望だと考えます。

さらに、知的資本経営の社会的責任 (SR: Social Responsibility)として、下川の子どもには大学卒業まで教育の機会を無償で提供し、家庭の経済状況などに関わらず才能を開花させるチャンスを保証しましょう。

財源は、地域ファンドの一環として地域内外から資金を募ることで、子や孫のいない世帯が子育てに参加する仕組みづくり、子育てのソーシャル化を推進すると良いと思います。資金を提供してもらうだけではなく、SNSなどで情報を共有したり下川の行事に来てもらったりするとさらに効果的でしょう。

こうした知的資本経営の源泉であるフィールドを持っていることが下川の最大の強みです。

フィールドでの実践からのフィードバックに基づく森林総合産業推進は、多様なステイクホルダーの協議の場である下川小流域管理システム協議会を母体に予算と権限を委譲し、専属スタッフを配置して取り組むのが良いのではないでしょうか。

また、フィールドは森林だけではありません。環境未来都市という付加価値をより短期的に経済効果に結びつけるための戦略的産業の柱に<食>を据え、環境農業と食育を連動させた<未来の食卓>の実現を推進すると良いと思います。

そして、安全・安心な食卓を基本に、西洋医療と補完代替療法との組み合わせにより統合医療を推進し、町民の健やかな暮らしを実現するのが良いでしょう。

具体的には、フレペを自然療法推進センターとして位置づけ、森林療法、アロマテラピー、メディカルハーブを中心に町民のセルフケアをサポートするのが有効でしょう。

ところで、エネルギーが重要なテーマとなっているにも関わらず、素案には電力市場の自由化、発送電の分離、電力の固定価格買い取り制度といった国民的課題への解決策が示されていません。

特区制度などを活用してまず下川からこれらを実現し、多様な自然エネルギーによるエネルギー自給に挑戦すると同時に、スマートグリッド導入や寒冷地用蓄電池の開発を推進すると良いと思います。

最後になりますが、サンルダムは<コンクリートから木へ>という公共事業の潮流に沿い、そして環境未来都市でのエネルギー自給の目標達成のため、コンクリートダムから植林ダム・木質バイオマスエネルギーダムへの計画変更を提案するのが良いと思います。

治水対策は、近自然学に基づく新しい工法に特区制度なども活用してチャレンジし、地元の建設業に緑の公共事業の担い手として新たな方向性を示すのが良いと思います。この分野でもアジアへのコンサルティング事業など新産業創造ができると思います。

以上、雑駁ではありますが、私見を記述させていただきました。この意見を基に、環境未来都市の一員として具体的に行動していこうと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

▼参考資料
・ 『日本再生のルール・ブック−−ナチュラル・ステップと持続可能な社会−−』、2003年、高見幸子


・ 『スウェーデンの持続可能なまちづくり−−ナチュラル・ステップが導くコミュニティ改革−−』、2006年、高見幸子


・ 『持続可能な地域社会をつくる 日本の環境首都コンテスト 第10回 質問票』、2010年、環境首都コンテスト全国ネットワーク
posted by ナスケン at 17:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月30日

120128ホリ協フォーラムのスライド共有

一昨日の
↓このフォーラムで使ったスライドを共有します。
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植物療法ネットワーク東京フォーラム2012
“植物療法”がこれからの日本に果たす役割とは
〜植物療法の自然・現場での体験がなぜ必要なのか〜
2012年1月28日(土)13:30~16:45
主催:NPO法人日本ホリスティック医学協会関東フォーラム委員会
↓詳細(PDF)
http://www.holistic-medicine.or.jp/syokubutsu_net1.28.pdf
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↓奈須が持ち時間15分の報告で使ったスライド



昨日の
↓このシンポジウムでは
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グリーンフラスコ&日本森林療法協会 共催
シンポジウム in 大阪
森はみどりの薬箱〜生きる力を高めるセルフケア〜
2012年1月29日(日)13:00~16:40
↓詳細
http://www.greenflask.com/hotnews/1201osaka.html
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持ち時間が40分だったので上のスライドに加えて森林浴前後の実験データや自律神経測定結果、「森は再生の象徴」と言った点について補足し、最後にふくしまキッズ夏季林間学校の動画を流しました。




既にツイートしたとおり、今回は両方とも「森とエンパワメント」をテーマにお話しして、それを最も必要としているのが福島の子どもたちだと思うので「ふくしまキッズにご協力を!」と呼びかけました。共感の波紋、広がりますように。
posted by ナスケン at 10:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする